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2019年10月29日火曜日

【報告】【山下・鈴木証人尋問7】鈴木眞一氏の証人尋問に向け、原告が10月23日提出した質問書中に引用した証拠を提出(2019.10.28)

本日、10月23日質問項目に関する上申書」の質問項目中に記載の甲C99~102号証の4つの書証を提出。著作権法などの問題がないものはリンクを貼った。

各証拠は質問項目に関する上申書」の以下の質問項目中で引用されている。
(1)、甲C992、 
(1)、甲状腺がんの基礎知識と甲状腺腫瘍診療ガイドラインについて
ウ、甲状腺がん学会が作成した「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」とは何ですか。
エ、原発事故前の2010年版において、証人はガイドライン作成にどのように関与しましたか。
オ、原発事故後の2018年版において、証人はガイドライン作成にどのように関与しましたか。
カ、 証人は、2010年の「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」10頁(甲C99)において、甲状腺腫瘍の危険因子、とりわけ小児の危険因子について、放射線被曝が第一に記載されていましたが、その根拠(エビデンス)を知っていましたか。

(2)、甲C100
2、(3)、「甲状腺検査」の目的と責任者の責任者の責務
エ、医大の「実施計画書(案)」という表題の資料(甲C100)によると、2011年5月の段階で、すでに福島県の小児全員を対象にした「甲状腺検査」を実施する方針が決められています。証人は、いつから、どのように、「甲状腺検査」の検討に関与しましたか。

(3)、甲C10
2、(4)、「甲状腺検査」の検査スキームについて
キ、 「甲状腺検査」の開始当初、証人が主任研究者を務めた研究「県民健康管理調査の一貫としての福島県居住小児に対する甲状腺検査」の研究計画書(受付番号1318。甲C101)4頁「7、研究背景及び目的」)には、「超音波検査で数%の甲状腺結節を認めることが予想されます。しかし、小児甲状腺がんは年間100万人あたり1,2人程度と極めて少なく、結節の大半は良性のものです」と記載されていますが、証人は当時このように考えていたのですか。
 
(4)、甲C10
2、 (7)、手術症例について
タ、2018年7月の第10回甲状腺検査評価部会の提出資料「日本の若年者甲状腺癌乳頭癌の臨床像と臨床経過について ―文献の紹介― 」(甲C102)に野口病院、隈病院、伊藤病院という甲状腺がんの治療で著名な病院の報告が紹介されており、それによると、小児甲状腺がんが原因でなくなった原病死がわずかとはいえ0.9~2.1%あります。小児で甲状腺がんを発症したケースでも、100人に1~2人死亡する可能性があるという理解で間違いないですか。


番号
枝番
標目
作成者
作成年月日
立証事項
99
1~3
書籍「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」2010年度版(抜粋)
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
編集
2010.10.20第1版発行
写し
・鈴木眞一氏が本「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」の作成委員会の委員であること(99の1)。
・本「甲状腺腫瘍診療ガイドライン」の冒頭に、甲状腺がんの危険因子とりわけ小児の危険因子として、放射線被ばくを第1に記載していること(99の2)。
100
 
福島県立医科大学
2011.5.23
第1回「県民健康調査」検討委員会に提出
写し
2011年5月の段階で、すでに福島県の小児全員を対象にした「甲状腺検査」を実施する方針が決められていたこと。
101
 
福島県立医科大学 甲状腺内分泌学講座 主任教授  鈴木眞一ら
2011.8.24
同大学に提出
写し
本研究計画書4頁「7、研究背景及び目的」)に「超音波検査で数%の甲状腺結節を認めることが予想されます。しかし、小児甲状腺がんは年間100万人あたり1,2人程度と極めて少なく、結節の大半は良性のものです」と記載されていること。
102
 
神奈川県予防医学協会
吉田 明
2018.7.8
第10回 甲状腺検査評価部会に提出
写し
甲状腺がんの治療で著名な野口病院、隈病院、伊藤病院の報告によると、小児甲状腺がんが原因でなくなった原病死が0.9~2.1%あること


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